F/CE. TACTICAL BP、ポケットの多い黒いバッグ。
32Lで複数のポケット。F/CE.のTACTICAL BPはタクティカルギアの文脈を持ちながら、街で使える黒に仕上がっている。
財布がそのままショルダーバッグになる。バッグが二通りの持ち方になる。AS2OVの黒は、構造から考えられている。
バッグを選ぶとき、何を優先するかで選ぶものが変わる。
見た目か、収納量か、持ち方の自由度か。AS2OVはその問いに対して、構造で答えるブランドだと思っている。ウォレットショルダーと2WAYバッグMは、それぞれ違う答えだが、どちらも黒で選んで正解だった。
Absolute Asymmetry of Objection Volumeの頭文字をとった名前で、機能と美学を同時に追うブランドだ。
日本のバッグブランドの中でも、素材の選択と縫製の密度において別の水準にある。派手な主張をしないが、近くで見るとディテールの密度がわかる。黒を選ぶと、その密度が表面のテクスチャとして見えてくる。
財布として使えて、ショルダーストラップを付けるとバッグとして使える。
カードと現金と小物が入るサイズで、ストラップを外せばポケットに収まるコンパクトさだ。財布を持ち歩くことへの意識が薄れる。体の一部のように携帯できるサイズが、財布とバッグの中間を埋めている。
ブラックは財布として使うとき、どんな服にも合わせやすい。ショルダーにしたときも、黒いストラップが服の中に溶ける。
トートとして持てて、ショルダーとしても使える中型バッグだ。
Mサイズは日常の荷物量に対してちょうどよく、A4書類が入るかどうかの境界にある。手で持てば仕事用に見え、肩にかければ街歩き用に見える。同じバッグが異なる文脈で機能する。
黒いナイロンの素材は、どちらの持ち方をしても野暮ったく見えない。素材の落ち感と黒の組み合わせが、2WAYというコンセプトを支えている。
AS2OVの良さは、装飾より構造が先に見えるところにある。
ポケットの位置、ストラップの付け方、持ち手の長さ。見た目のためだけに置かれているパーツが少ない。黒を選ぶと、その構造だけが残る。色で目立たせるのではなく、使い方の線でバッグを見せている。
こういうバッグは、派手ではないが長く使いやすい。使い始めてから、ここにポケットがある理由、ここにストラップがある理由が少しずつわかってくる。構造が理解できると、見た目にも納得が出てくる。
ウォレットショルダーと2WAYバッグMは、役割が違う。
身軽に出る日はウォレットショルダーだけでいい。財布、鍵、スマホ、薄い小物。それ以上を持たないと決めることで、外出の輪郭が軽くなる。逆にPCやノート、ポーチまで持つ日は2WAYバッグMの方が自然だ。
同じ黒で揃えておくと、荷物量が変わってもスタイルが変わりすぎない。小さい黒と大きい黒を、日によって切り替える。その運用ができるのが良い。
財布を黒いウォレットショルダーにして、バッグも黒い2WAYにする。
持ち物の色を揃えると、体全体のシルエットが落ち着く。黒いバッグから黒い財布を取り出す動作に、余計な色の差し込みがない。意識しないと気づかないような統一だが、気づいたときに快適だ。
AS2OVの黒は、使う文脈を選ばない黒だ。構造が先にあって、黒はその構造に沿っている。